前髪ぱっつんがやめられない

お題「私○○がやめられないんです!」

 

タイトルの通り、前髪ぱっつんがやめられないんです(*´ω`)🌼

なぜかというと

 

額にコンプレックスがあるのです。

 

3歳の頃、祖母の家に度々お泊りしており、昼間はよく祖母と散歩にでかけたものです。

ある日お散歩で坂になっている陸橋を歩いて登っていると、反対側から猛スピードで高校生が乗っている自転車が下りてきました。狭い陸橋。避けることは難しい。

祖母が手を必死で引っ張てくれましたが、私はこけてしまい...

自転車に頭をひかれてしまいました。

額からはかなりの出血。

祖母が高校生に向かって

「ここは自転車乗ったらダメな所ってなってるでしょ!」

と一言怒り

「ごめんね。ごめんね。」

と泣きながら私を抱え、まだ携帯電話もない時代ですので家まで抱えて帰っている最中、たまたま通りがかったタクシーがとまり、運転していたおじさんが

「その子血だらけやないか!!とりあえず乗れ!病院まで連れてく!」

と言いながら私を抱えた祖母を強引にタクシーへ乗せ、病院まで送って下さいました。

私はタクシーの中で意識を失ってしまい、タクシーに乗ったところまでしか記憶がありません。それでも今も鮮明に記憶に残っています。

私が目覚めたのは処置が終わったあと。

額を結構縫い、包帯グルグル、ネットまでかぶせてありました。

膝や手にも傷がありましたが、額ほどの傷ではありませんでした。

祖母と病院を出たら、タクシーのおじさんが外で待ってくれていました。

「家まで送るから乗りなさい。」

と乗せて送って下さいました。

 

私が大きくなってから祖母に聞いた話ですが、あのタクシーの運転手さん、運賃を一切受け取らなかったそうです。

血だらけの私を乗せたことで座席は血で汚れてしまっていたし、病院で処置を受けて起きるまで何時間もの間待っていてくださったのに、運賃も受け取らず。

後日タクシー会社にお礼に伺った際も社員の皆さん口を揃えて

「お役にたててよかった。お金は絶対受け取りません。お孫さんの怪我が早く治りますように。」と言ってくださったようです。

 

あの時のタクシーの運転手さんには今でもすごく感謝しています。

 

今でもあの時の傷が額にくっきりと残っており、小学生の時にはその傷が見えるとからかわれることもありました。

ずっと傷が見えないようにする為、前髪が分かれないように重めのパッツンにしています。

 

祖母が亡くなる前に言っていました。

「あの高校生、社会人になってから怪我をさせてしまった日に毎年お金を包んで持ってきていたの。あの子はここには住んでないの。あの子は怪我も治って元気だから心配しないで。気持ちだけで充分だから。って断ってもあなたが二十歳になるまで毎年来ていた。お金は一度も受けとらなかった。あなたが二十歳になった年に、お孫さん今年で二十歳ですよね。女の子の顔に傷を残してしまっていることがつらいから受けとって欲しいって言われたの。だけど私はあの子は全然気にしてない。新聞に名前が載るくらいスポーツ大好きな女の子よ!気持ちは充分伝わったから。もうあなたもあなたの人生を楽しみなさい。もう来なくていいから。って話をした」

 

と。

 

私は今でも額はコンプレックスではあるけれど、額に傷跡があるからって前髪で隠せばいいだけ!

だからあの時の高校生に伝えたい。

わたしは元気です❀

長い間気にかけてくれていてありがとうございました。

 

私はいろんな方に助けられて生きています。

 

全然もう気にはしていないけど

それでもちょっとやっぱりこれからも額は隠したいので

前髪パッツンはやめられないなあ(^^♪